
ソニーが新型Xperiaのフラッグシップモデルを投入し、スマートフォン事業の立て直しに挑んでいる。近年は世界市場での存在感低下が続いており、新モデルの成否が今後の事業戦略を左右するとの見方が広がっている。
新機種ではAIを活用した動画撮影機能を大幅に強化した。被写体の動きを自動で追跡し、構図を維持する機能などを搭載し、動画コンテンツ需要の拡大に対応する狙いだ。
ソニーのスマートフォン事業は近年厳しい状況が続いている。市場ではアップルとサムスン電子が強い存在感を示し、中国メーカーも急速にシェアを拡大している。スマートフォン市場全体の成長が鈍化するなか、ブランド力やエコシステム競争が重要性を増している。
さらに一部モデルでは電源関連の不具合も発生し、事業環境は一段と厳しさを増した。
一方で、ソニーはイメージセンサー分野で世界的な競争力を持つ。多くの主要スマートフォンメーカーがソニー製センサーを採用しており、カメラ技術は依然として大きな強みとなっている。
しかし、その技術力を自社スマートフォンの販売拡大につなげることは容易ではない。近年の競争軸はハードウェア性能からAIを活用したユーザー体験へと移行しつつあるためだ。
市場関係者の間では、今回の新型Xperiaがソニーのスマートフォン事業にとって重要な試金石になるとの見方が出ている。AI時代において独自性を示せるかどうかが今後の成長を左右することになりそうだ。