廃業危機から全国ブランドへ 山長ハム、高付加価値戦略で売上高7倍

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新潟県産ブランド豚を使用した高品質ハムの製造現場。地域資源を活用した高付加価値戦略によって、老舗企業は全国市場への展開を進めている。[c]j-policon

新潟県加茂市の老舗食肉加工会社が、事業承継を機に大きな成長を遂げている。地域密着型の経営から脱却し、ブランド豚を活用した高付加価値商品の開発と全国販路の拡大によって、売上高は6年間で約7倍に伸びた。

1947年創業の山長ハムは、長年にわたり学校給食や地域行事向け商品を中心に事業を展開してきた。しかし人口減少や消費者ニーズの変化により経営環境は厳しさを増していた。

転機となったのは事業承継後の経営改革である。新潟県産ブランド豚を使用したハムやソーセージなど、品質と地域性を前面に打ち出した商品開発へ舵を切った。大量生産ではなく付加価値を重視する戦略が消費者から支持を集めた。

さらに販売チャネルを全国へ広げ、百貨店や高級食品店、EC市場への進出を進めた。近年拡大するギフト需要や地域ブランド食品市場の成長も追い風となった。

日本では後継者不足による廃業が地方企業の大きな課題となっている。一方で山長ハムの事例は、事業承継が企業再生と成長の契機となる可能性を示している。

地方発の食品ブランドとして全国市場で存在感を高める同社の取り組みは、地域産業活性化の成功モデルとして注目されている。

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